公募価格、公募増資、才取り会員、ブックビルディング方式、J−NET...

公募とはどのようなものですか?

公募というのは、不特定多数の相手に、
新たに発行された有価証券の
取得の申し込みの勧誘をしたり(募集)、

 

同様に、多数の相手に
すでに発行されている有価証券の
売り付けや買い付けの申し込みの
勧誘(売り出し)をすることをいいます。

公募に関する法改正について

1998年の証券取引法および関連諸法制の改正により、
以前からあった「均一の条件で」
という要件が募集からは削除されました。

 

一方、人数については、50人以上と明確にされました。

公募価格はどのようになるのですか?

公募価格は、既存株主の利益が損なわれないように、
時価に近い水準に決められます。

 

なので、一般的には、
公募増資は時価発行増資でもあります。

 

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公募増資とはどのようなものですか?

公募増資というのは、
広く一般の投資家を対象に新株を発行、
募集するものをいいます。

 

なお、国内と同時に海外でも公募するものについては、
グローバル・オファリングといいます。

公募増資の狙いは?

公募増資は、
次のようなことを狙いとして行われることがあります。

■株主資本の充実 
■設備投資の調達
■株主層の拡大 
■株式分布状況の改善による流通性の向上
■買い占めなどへの対抗...など

才取り会員とはどのようなものですか?

3証券取引所(東京、大阪、名古屋)では、
一般の証券会社である正会員のほかに、
立会場内で正会員間の売買を仲介する
会員を置いていました。

 

これが「才取り会員」で、
大阪では仲立ち会員と呼んでいました。

 

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才取り会員の縮小

才取り会員は、
立会上の廃止などから業務が縮小しました。

 

なお、
大阪の仲立ち会員である仲立証券は1999年4月に、
東京の才取り会員であった実栄証券は2001年3月に
自主廃業を申請しました。

ブックビルディング方式とは?

公募新株の発行価格(公募価格)の決定の際には、
通常、ブックビルディング方式で決めます。

 

ただし、その場合には、
ブックビルディング方式で決めた公募価格より、
バランスシートにのせる商法上の発行価格を
少し低くして発行会社の手取額とし、

 

差額は引受証券会社の手数料とする
スプレッド方式を採用するところが増えています。

 

これは、この方式ですと、
引受手数料分を発行費用として計上する必要がなく、
期間利益への影響を避けられるというメリットがあるからです。

日本ではどのようになっていますか?

日本では、公募増資は株式市場の需給関係を
悪化させる恐れがあるとして、
利益や配当水準などの面において
一定の基準を満たした企業にしか認められず、

 

増資後も株式分割(無償増資)や
配当性向の維持を義務づけられるなど、
制約がありました。

 

しかしながら、このような規制は時代遅れである
という認識が強まったことから、
1996年4月から、公募増資に関するすべての規制が
撤廃されました。

J−NETとはどのようなものですか?

J−NETというのは、
大阪証券取引所が1999年1月25日からスタートさせた
株式の電子取引システムのことをいいます。

 

このJ−NETでは、クロス取引やバスケット取引などの
大口取引を取り扱いますが、大証では、
従来の市場とは、全く別の市場と位置づけています。

 

J−NETでは、証券会社のみならず、
投資家の端末もこのシステムと直接結ばれていているので、

 

自ら価格や数量などの条件を、
他の市場関係者と相対で交渉して
売買を成立させることができます。

 

なお、この場合には、売買の仲介業者である証券会社は
あらかじめ電子取引に関する契約を
投資家との間で結ぶものの、

 

実際の取引に際しては
発注内容のチェックなどの面で関与するだけとなります。

 

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